保健福祉学部子ども学科Department of
Early Childhood
Studies

子ども学科 研究紹介

教員紹介

氏名?職位池田 隆英 Ikeda, Takahide 准教授
専門分野学校教育学、教育社会学
所属学会など日本社会学会、日本教育社会学会、日本子ども社会学会、日本教師教育学会、
日本カリキュラム学会、日本乳幼児教育学会、中国四国教育学会、
日本保育者養成教育学会、日本家政学会、日本小児保健協会

主な研究テーマ

〈教育学?社会学に基づく人間形成に関する研究〉

1.保護者?保育者のストレスに関する研究
2.子ども学研究の方法論に関する研究
3.子どもの理解と援助の実践過程に関する研究

こんな研究をしています

教育学と社会学を学問的な基礎として、広義の「人間形成」をテーマに、理論研究も実証研究も行っています。理論研究では、欧米のいわゆる「ニューウェーブ」を含めて、子ども学の「解釈的アプローチ」の先行研究の整理?検討を行っています。また、実証研究では、保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校をフィールドにして、定量的な調査も定性的な調査も行っています。具体的には、「保護者や保育者を対象にした社会調査」「子ども学研究の方法論の理論研究」「子どもの理解と援助の実践研究」に取り組んできました。近年では、一般?専門を問わず流布されている人間や社会についての語られ方(言説)を対象にして、特定の立場に偏ることのない全体像を明らかにする研究を行っています。育児ストレス、職務ストレス、いじめ問題、実践知と省察、安全?危機管理、教育の情報化、科学知の哲学、といったテーマで、「先達の残した知見」を丁寧に読み進めることで、この社会の理解を深めていきたいと思っています。

受験生?在学生にひとこと

「世間」では、「書物(思考?理論)」と「現場(行動?実践)」を対比して、前者を「机上の空論」?後者を「論より証拠」と表現(評価)する場合があります。しかし、この表現(評価)は、「常識」や「定説」であっても、「真実」や「本質」ではありません。「机上の空論」よりも「論より証拠」の方が確かに実感はありますが、いずれも「頭の中の現実」という性質は共通しています。「見えているけどわからないこと」は日常の中によくあることで、「思い込み」や「思い入れ」があると「何も見えない」のです。だからこそ、複雑な事象を理解する努力を続けることが大事で、音楽、絵画、映画、アニメ、旅行などと共に、学問はそのうちの1つの方法です。